石垣信一作品展「旅の記録 旅の記憶」
2018年2月6日(火)~24日(土)
10:00~18:00 月曜定休
西洋ではもともと水彩画は、本制作のためのスケッチ、参考資料の記録としての面が強かったようです。日本で風景画は、北斎や広重らの版画により大衆化され、多くの江戸っ子に親しまれました。写真のない時代、絵を見て人々はまだ見ぬ風景を想いました。
21世紀ともなれば、手軽にスマートホンで得た画像を瞬時に世界中へ発信することができます。情報量・利便性の差は圧倒的です。現代に風景画を記録として残す意義などあるんでしょうか?
私は自分の風景画を見返した時、描いた時の陽の光、暑さ寒さ、風の香り、そういった空気感がよみがえります。もしあなたが、私の絵を見て「あっ ここには行ったことがある」「あー いつかこんなところに行ってみたいな」と思ってもらえることができれば、それが私の「インスタ映え」なのです。
石垣信一